https://news.yahoo.co.jp/articles/0e35726aba3bdbe356bdd5b21359802be315eb90
茨城県土浦市にある魚市場の食堂で「2,000円のマグロ食べ放題」を提供し、連日大行列ができているという記事を読みました。
社長は元金融マン、若いころに脱サラして義父が営んでいた魚市場を継ぐことになったそうですが、私が注目したのは、営業マンとして活躍していた社長が脱サラした理由です。
記事には
「結局銀行も客商売でしょう。客商売をやるときは、お客さんの方を見ていなきゃならない。なのに銀行では、自分の出世ばかりを気にする。客商売なのに、見ている方向が違うんだね。……まあ、そんな環境でもパフォーマンスを出せる能力が、俺にあればよかったんだけどね」
と書いてありました。
例えば、保険の見直しをしたいというお客さまがいたとします。
属性や状況から判断する限り、このお客さまは現在加入中の保険を据え置いた方が良いとしましょう。
その場合、きっとこの社長は据え置きを提案するのではないでしょうか。
私も同じタイプで、お客さまが損すると分かっていて、無理に違う商品を勧めることはできません。
こうした対応は、営業成績には繋がらないのですが、「人の道に外れていない」安堵感があったり後悔に苛まれるようなことがないんですね。
ただ、それが正しい選択であるのかは分かりません。
会社が存続するには売上を上げなければならず、そのためには強引にとは言わずともお客さまから契約を獲る必要があります。
なので、もしかしたら保険の乗り換えを提案する方が本来あるべき営業マンの姿なのかもしれません。
そこで私が気になったのは、「お客さま」よりも「会社や自身の出世」を取った人たちが辿り着く場所
というか、その先に見えるものって何なんだろうということです。
自分にはできない選択をしてきた人たちは、何を得た、もしくは失ったのでしょうね。
ふと、そんなことに考えを巡らせた夜でした。